Works
施工事例

301 Royal Court SAGA “FUTILITY”

301 Royal Court SAGA "FUTILITY"

「ロイヤルコート嵯峨」プロジェクトは、13部屋13名のクリエイター、それは建築分野で活躍されている方に限らず、幅広い分野のクリエイターの方にお願いすると決めたところから始まりました。

 

今回、301号室を担当していただいた藤原麻里菜さんは、テレビやSNSでのご活躍を拝見していましたが、面識は一切なく、もしお願いできたらすごく面白くなるな!とそんな軽い気持ちで、InstagramのDMで企画書をお送りしました。
正直無理だろうなぁと思っていた矢先、15分経たないうちにすぐに返信があり、スタートすることに。
「こんな感じで始まるんだ…」と、私の方が逆にフワフワした状態の中でスタートを切りました。

 

「無駄づくり」のコンテンツで多種多様なものづくりをされている藤原さん。建築系のお仕事はまだないとのことでしたが、ここからがすごく、建築を考える時のプロセスや勘所を少し擦り合わせただけで、次の打合せでは、間取りや細かな各箇所のデザインが出来上がっていました。私は、現場で作り上げられるような建築図面となるように整理するだけ。
プロのクリエイターの方は、しっかりとしてクリエイティブの軸があり、それを成果物に合わせてチューニングしているだけで、何でもできちゃうじゃん!と改めて気付かされ、とても刺激を受ける出来事でした。

 

「無駄」×「建築」

そこでキーワードとなったのが「3Dプリンター」です。

 

3Dプリンターを設置する。
しかも賃貸物件に。
この部屋のテーマは、「入居された方が、自分で欲しいと思ったものを作ることできる」そんな自由度の高い実験室のような部屋であること。
藤原さんの「無駄づくり」とは、”自分の欲望の赴くままに、作りたいものを作ってみたら良いじゃん”と、ものづくりに対してとても寛容で柔らかくて、何をしても、どんな姿・モノになっても許されるようなとても優しいものであるとお話を重ねるごとに思うようになりました。

 

3Dプリンターで製作するデータは、”私だったらこの部屋でこんなモノを作ってみる”ということで、小さな花挿しからペン入れ、小物入れなどの作品集のようなデータが、「藤原さん」から送られてくるという賃貸部屋。
すごい発想です。

 

このような考え方に対して建築面でのアプローチとしては、3Dプリンターの置き場所と工具を使ってものづくりが出来るような収納兼作業箱を造作している他、窓際一面を33mm角の下地材で格子組みしており、お住まいの方が作ったモノを取り付けたり、ひっかけたり、はめこんだり、吊るしたり、飾ってみたり出来る余白を持たせた造りをしています。
収納部屋の奥には、私が個人的には大好きな、1人用の目的のない、謎の空間を作ってみたりする部分に”無駄要素”を散りばめて、遊び心も忘れていない空間を作りました。

 

写真をお送りしたり、現地で見る度に素敵な笑顔で「良いですね〜!」と喜んでくださる藤原さん。その姿が本当に嬉しくて、楽しくて。

 

この度は、本当に貴重な機会と素敵な空間を作り上げていただき、本当にありがとうございました。

 

 

https://www.ccr702.com/royal-court-saga

 

 


Desing:藤原麻里菜 無駄づくりコンテンツクリエイター
企画:株式会社CONTEMPORARY COCOON ROOM702
施工:株式会社Puddle&Flag
大工:山本真也
設計:株式会社M.A.E 森田雄一朗
撮影:倉本あかり


 

物件名 301 Royal Court SAGA "FUTILITY"
工事現場 京都市右京区
内容 RC造マンションの室内リノベーション工事
竣工時期 2024年12月〜2025年9月