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施工事例

402 Royal Court SAGA “10°”

402 Royal Court SAGA "10°"

赤熊宏紀建築設計事務所の赤熊さんには、ロイヤルコート嵯峨プロジェクトの根幹である建築・消防法規の行政折衝から携わっていただいておりました。正直、赤熊さんなしでは始動すらさせられなかったかもしれない。それほどまでに大変な調整を一つひとつ積み上げてくださいました。改めてこの場を借りて、心からのお礼を申し上げます。

 

赤熊さんですが、企画の一番初期段階で各部屋のデザイン担当を決める打ち合わせんいもご協力いただいた際、その段階ですでに図面や模型までもが出来上がっていたような気がするぐらい、仕事がめちゃくちゃ早い…(笑)。
その一方で、
「借りたくなるような、そして自分らしい部屋を。というオーダーがありつつも、ほぼほぼお任せ」というようなフリーダムなオーダーは、これまでのご経験の中でもなかなかないということで、かなり頭を悩ませていたようでした。
(※無茶振りをしてしまっていた他の皆さんもきっと同じ思いだったかもし�ません…笑。)

 

室内のデザインに関しては、赤熊さんご自身が特設サイトやFacebookで素晴らしい内容にまとめられているので、ぜひそちらもご覧ください。

https://www.ccr702.com/royal-court-saga

https://www.facebook.com/hiroki.akaguma/?locale=ja_JP

 

私からは、施工の視点で切り取って見たいと思います。
「斜めの空間」は、施工しながらの微調整の連続です。
例えば、斜めの壁に貼る板金材料の割り付けや、特注の斜めの畳、極め付けは室内の斜めの角度に合わせた障子の製作など。
本来、障子は縦横の格子(桟)があるからこそ、細くても強度を保てます。これを斜めにした途端、一気に不安定になり「崩れていかないかな…」と心配になるほどでした。笑
最終的には和紙を貼り付けることで全体の強度がガッチリとするのですが、1枚のサイズも大きく斜め桟の障子は、搬入や建て付け全てが本当にヒヤヒヤの連続でした。
このように、実際に形にして初めて直面する課題が、工事中は数多く発生します。

 

赤熊さんの描かれる設計図面は、枚数も内容も緻密で、一見すると「硬い」印象でもあるのですが、現場で発生するイレギュラーに対して、とても柔軟に対応される姿を見ていて、「剛」と「柔」のバランスがとても素晴らしく、その使い分けに私自身も大変勉強になりました。
そのような意味も含めて、まさに「赤熊さんらしい」素敵な空間が作り上げられたと思います。

 

この度は、貴重な機会をいただき素敵な空間を作り上げていただき本当にありがとうございました。

 

 


Design:赤熊宏紀建築設計事務所 建築家
企画:株式会社CONTEMPORARY COCOON ROOM702
施工:株式会社Puddle&Flag
大工:犬塚建工/犬塚侑太郎 
家具:STUDIO-A
板金:建築板金敏智
撮影:倉本あかり


 

物件名 402 Royal Court SAGA "10°"
工事現場 京都市右京区
内容 RC造マンションの室内リノベーション工事。
竣工時期 2024年12月〜2025年9月