西陣紋彩組
西陣紋彩組様 新店舗工事
【西陣紋彩組】様の新店舗工事を担当させていただきました。
約60㎡のフロア内に集まるのは、ジャズ演奏のバー、展示スペース、そしてギャラリー/宿泊スペース。
一見コンプレックスにも見えるコレらの機能を一つの空間内にバランス良くまとめられるようにデザイン調整をしました。お店の手前がジャズバー、奥にギャラリースペースになり、展示スペースが中間領域として、グラデーションのように自然に切り替わる為の役割を担っているイメージです。
ジャズバーでは、グランドピアノの演奏と歌唱もあるため、防音壁仕様で壁と天井を作り、塗装の吹付けにて仕上げいます。床には、三和土(たたき)風モルタルを採用しています。本来の三和土は、土を木槌で叩くことで固く締めて仕上げていくものですが、施工床面積に広さがあることもあり、モルタルにて施工しました。施工いただいたのは御園左官店。風合いがかなり気持ちが良く、素晴らしい仕上げになったと思っています。
この空間で一際目を引くのが高さ3,200mmの建具。
そもそも通常空間であれば、天井高が高くても2,500mm程度ですので、本建物自体が天井高のある気持ち良い空間なのですが、そのポテンシャルを最大限引き出せるデザインだと思います。
この背の高い建具を製作する機械のある工場から探し、製作後の搬入タイミングや吊り込み時も3人掛かりと、どの工程においいてもビッグインパクトですが、開け閉めする時に感じられる扉の重さがとても心地よく感じられ、空間を引き締める本当に素晴らしい建具が製作できたなと思います。
そして、ギャラリースペースへ。
この空間を言葉で表現するなら「和室」ですが、床間や4,200mmの長さを1枚もので作る鴨居、敷居など、使用する材料、大工技術が必要となる空間でした。
材料は、大阪にある銘木市へ欅、檜、杉の板材と柱、床板を見に行き、仕入れて1枚1枚、皮付きの状態から鉋がけまで仕上げて取付けました。一部屋まるまる使用する量の材料をどの場所に使用するかを決めて、逆算する形で1枚ずつ粗木の状態で見つける作業は、とても勉強になり、取りつけた時の感動もひとしおなものでした。
この部分へのガラスの取り付け方やスパンの飛ばし方などは、チャレンジングなもので、面白い形になっているかと思います。またこの部屋への入り口床には、銅板を馬貼りしており、和の要素でありながら見え方が面白いことも個人的に好きなポイントです。「銅を踏みつける」という緊張感がお部屋に入る緊張感に繋がるような組み合わせです。
この度は、大切なお店の工事を担当させて頂きまして本当にありがとうございました。
施工:株式会社Puddle&Flag
設計/デザイン:M.A.E 森田雄一朗
大工:犬塚建工 犬塚侑太郎
左官:御園左官店
塗装:株式会社グラフト
撮影:倉本あかり
| 物件名 | 西陣紋彩組様 新店舗工事 |
|---|---|
| 工事現場 | 京都市北区 |
| 内容 | 店舗新装工事 |
| 竣工時期 | 2025年8月〜2025年11月 |


































