2025年 Arashiyama apartment
2025年 Arashiyama apartment
RC造5階建の最上階に所在しているけれどもエレベーターは無し。
改装工事後に不動産販売予定であった本物件では、建築素材自体のコストを下げること、
そして、材料は全て手で持ち、階段で5階まで上げなければいけない状況での荷揚げコストや現場ゴミの荷下ろしなど、コスト項目として見えにくい部分のコストを下げつつデザイン良く、という建築会社だからこそ見える目線をテーマとして施工を担当させて頂きました。
室内の電気配線のほとんどを床下配線とし、コンセントやスイッチが必要な最少部分だけ腰壁を起こして、それ以外の部分はRC躯体をあらわした仕上がりとすることで、下地野材の量を減らしており、また腰壁高さも3×6板のP.Bボードをなるべくカットせずにそのまま貼ることができるように910mmの高さに設定して残材の量を減らすことを試みています。
室内壁・天井は塗装仕上げですが、色分けによって金額は変えずに変化をつけています。
床の仕上げにはフローリングやタイルなど材料単価が高くなってしまう素材は使用せず、まず初めにPタイルにて統一することを決めていました。各部屋ごとでのPタイルの使い分け、見切りの付け方で安っぽさが出てしまわないように調整しています。この部分は、宮崎駿さんが自社ビルやオフィスのデザインをされる際に一番安価な材料帯から選定は行うが、組合せや色味によってバランスを調整しており、それこそがデザインである。とインタビューでお話しされていたことにインスピレーションを受けました。
作業台に使用している木材には、普及品のラワン合板を使用しています。
材料自体は約100枚の材料の中から色味・木柄を合わせながら選定し、45mm幅に製材して貼り合わせながら、突きつけ面を2mm面取りすることで底目のように見せています。普及品を使用しながら、製作物としてもしっかりと評価されるようにデザイン、技術精度、塗装方法を何度も職人と話し合いながら製作しました。
全体的にこのようにまとめながら、主照明にはARUSEさんの照明を使用させて頂きました。
呑める灯りをともす照明が全体のデザインを一気に引き上げており、とても心地よい空間になっています。
企画:株式会社CONTEMPORARY COCOON ROOM702
デザイン/施工:株式会社Puddle&Flag
撮影:倉本あかり
| 物件名 | 2025年 Arashiyama apartment |
|---|---|
| 工事現場 | 京都市右京区 |
| 内容 | RC造マンションの室内リノベーション工事 |
| 竣工時期 | 2024年10月〜2025年1月 |


















