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施工事例

202 Royal Court SAGA “SENSITIVE”

202 Royal Court SAGA "SENSITIVE"

扉を開けたらまず視界に飛び込んでくる玄関から廊下、そして廊下に据えたベンチまでも全てを継ぎ目なくシームレスに繋いでいるモルタルかき落とし。
剣山でかき落とす時にできてしまうツノ部分を更にサンダーで削り取ることで、素足で踏み歩きたくなる柔らかさと軽さのある床に仕上がっています。

 

キッチンは、既存のものを再利用しており、水の配管も露出で見えっぱなし。
しかし、配管経路は全てわざとらしさが出ないように全て細かく打合せて決めていたり、混合水栓(蛇口)は、元々の蛇口と全く同じ商品を新品に交換しているという微調整ぶり。
RCマンションの躯体コンクリートを見せるために1週間かけてクロスや下紙を削り取ってもいます。

 

そして、目玉の一つのアルミ什器。
無骨に見えながらもアルミ特有の軽さが感じられて、なんとも関塚さんらしい。
ダイニングテーブル、コーヒーテーブル、屏風の3台は、使用しない時にはそれぞれ、テーブル脚まで格納できるように壁面にニッチ(へこみ)を作っており、格納されている姿もアートのようですが、アルミ什器のない壁面にアート作品を飾ると額縁のように映えます。

 

さらに、木製の可動棚は、マンションの間仕切り下地として使用するLVLという積層材。
化粧として見せる木材ではない汎用材を、組み方のデザインだけでカッコ良い造作物の見せ方にする、関塚さんのデザインです。
これらの構成要素に加えて最後の最後、「ハンス・J・ウェグナー」のデイベットとアルミ什器のダイニングテーブルを置いた時、関塚さんらしい空間になり、なにせ巧くて、さすがだなと思いました。

 

関塚さんとは、仕事として関塚さんのお店の改装工事で何度もお世話になり、プライベートでは一緒にフットサルをしたりと、公私共に長いお付き合いをさせていただいています。
そんなこともあり、関塚さんの言われるニュアンスは私なりに掴めていました。
なにしろ関塚さんは、最初のデザインプランの打ち合わせの時点で、既にデイベットや照明を購入されているような方です。笑

 

 

関塚さんのイメージからズレないように…

 

でも、関塚さんの想像を超えられるように…

 

そんな想いを抱えて、遊び心も入れながら、工事を進めていました。

 

そんな中で、ふと、関塚さんが「…俺がこの部屋借りたいな。」と仰られた時、心の中で一人ガッツポーズです。
ちょっとでも関塚さんの想像を超えられたかも!と、それはそれは嬉しい瞬間でした。

 

 

この度はとても貴重な機会をいただき、そして素敵な空間を作り上げていただきまして、本当にありがとうございました。

 

https://www.ccr702.com/royal-court-saga

 


Design:AA関塚/関塚真司 履物関塚 履物職人
企画:株式会社CONTEMPORARY COCOON ROOM702
施工:株式会社Puddle&Flag
大工:犬塚建工/犬塚侑太郎
左官:御園左官店
設計:株式会社M.A.E 森田雄一朗
撮影:倉本あかり


 

物件名 202 Royal Court SAGA "SENSITIVE"
工事現場 京都市右京区
内容 RC造マンションの室内リノベーション工事
竣工時期 2024年12月〜2025年9月